当社は群馬・埼玉の探偵社ですが、先日仙台で調査をして来ました。

何が縁でご依頼を頂けるか分からないものですね。

以前東日本大震災で、当社がボランティア活動をしていた時のご縁なのですが、その時色々な使用機材の話もしていたので遠方でも当社を選んで頂けた様です。

仙台は北の玄関と言われるだけあって非常に都会なのですが、一歩仙台市から外れると、張り込み車両が目立って仕方無いです。

宮城ナンバーのレンタカーとは言え、かな部分が「わ」なので、見る人が見ればレンタカーだと一目瞭然で、怪しいことこの上ないです。

そして地方は地域の団結が強いので、 狭隘の路地で長時間止まっていると、それだけで通報されてしまいます。

今回は依頼者様より路地状況を正確にご説明頂いていたので、当社車両2台で路地を押さえる事が出来ました。

この仕事は、張り込みに始まり張り込みに終わると言えるくらい、張り込みの時間が長いです。

すると当然の様に、警察官にお声掛けされる事が多くなります。

本案件でも8時間のラブホテルでの張り込みで、勘の良い警察官からお声掛けされたのですが、やはり仙台市内は大手の探偵業者さん達がひしめき合っているからでしょうか、警察官の第1発声が「もしかして探偵さん?」だったのには驚きました。

お巡りさんも千差万別で、とても協力的な方もいれば、何かにつけて突っ掛かってくる方もいます。今回は前者でした。

只一点、事故防止の為車は移動してくれとの事。

このホテルの構造では、中で張り込み出来ない配置だった為、同ホテルの外の路地から撮る以外に撮影可能な場所がありませんでした。

そして一瞬だって逃さない為、定点カメラを車両内に設置し撮影し続けてた訳なのですが、その車を動かせとはなんと殺生な。

が、此方も仕事ですが彼方も仕事。仕方ないので他の調査員に車を移動させ、自分は警察官に立ち位置を指示。お巡りさんの体を影にしてホテルのドア映像を撮り続けると言う荒業。

お巡りさんも仕事でしょうが、此方も依頼者様の今後の身の振りを決める、大切な大切な映像です。そういう大胆さや意地が探偵には必要な資質だと思います。

本件は裁判資料では無かった為、1回の不貞行為の撮影と浮気相手の所在割りで済み、依頼者様のご負担も非常に浮いたと思います。

翌日新幹線で帰所する前に、当社がボランティアを行った宮城野区へ。

震災直後は依頼の電話が激減して仕事が満足に出来なかった為、折角の機材や経験を地元自警団さん達と警備警ら活動で役立てたらと思いました。

あの頃いたる方向を向いていた電柱も、そして山積みとなった瓦礫も綺麗に整備されていて、胸に込み上げるものがありました。

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そして同時に時おり目につく、あの頃のまま遺されてしまった物も。

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新幹線の時間が迫っていたので、当時の自治会長さんや一緒に警らにあたった駐在さんに挨拶出来ませんでしたが、今後ゆっくり来る事もあるだろうと思い、帰路につきました。

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