探偵・興信所と呼ばれる業種は、調査員のレベルだけでなく使用する資材機材の優劣が非常に大きな業界です。
特に暗視撮影機材の差は顕著で、『暗くてよく分からない。人物の顔が不明瞭で証拠として使えない』ような調査報告書を平気で渡す(もしくは低照度で撮影が出来ない為、目視による確認のみと謳う)という探偵社が未だに多いのが現状です。
これは単純に、大多数の探偵社が『撮影出来ない状況ならば、不可抗力として撮影の必要は無い』との考えで、暗視機材や望遠機材に費用をかけないからです。
中には高額な機材を取り揃えている探偵社さんもありますが、暗視カメラとなると市販の物しか入手出来ないのが現状です。

当社では現在日本国内で官公庁や警察・自衛隊以外、新規入手が不可能な『米国輸出規制品』の軍事用ナイトビジョンを使用し、月明かり程度の照度があれば、人の顔程度でしたら非常に鮮明に撮影する事が出来ます。

現在日本国内で入手出来るナイトビジョンは「第二世代」までとなっており、「第三世代」のナイトビジョンの米国輸出許可が下りるのは、官公庁や自衛隊のみです。
当社で使用するナイトビジョンは「第四世代」となっており、これは自衛隊ですら「NATO」に参加していない為、輸出許可が下りません。

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これが当社で使用している第三世代・第四世代の撮影用ナイトビジョンです。

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そしてこれが中身の画像増倍管(イメージ・インテシファイアー管)です。
『CIU-3P』と書かれているのが第三世代のイメージ管で『CIU-4 GEN Ⅳ』と書かれているのが第四世代のイメージ管です。

超高感度カメラを使用している探偵社さんは比較的多いかと思いますが、そのどれもがCCDやCMOSなどの画像センサーのカメラを使用しています。
そして超高感度を謳うCCDやCMOSなどの画像センサーの仕組みは、光を電気信号に変換し、その信号をアンプを通して増幅しているだけの話ですので、上げすぎると当然ノイズが目立つ様になってきます。
一方ナイトビジョンの仕組みは、撮影レンズを通った僅かな光がイメージインテンシファイヤー管(蛍光増倍管)に送られ、そこでフォトン(光量子)をエレクトロン(電子)に変換します。変換されたエレクトロンをそこで増幅し、増幅されたエレクトロンを蛍光体スクリーンで可視光にします。

要はアンプで電気信号を増幅させているか、電子そのものの量を増幅しているかの違いです。
数値的な話をすると、当社のナイトビジョンは『ISO感度 81万9,200』の性能を誇っています。
カメラにお詳しい方だと、この数値がどれほどのものか分かると思います。

参考映像として、当社が東日本大震災のボランティアで、自警団と警備活動をしていた時の映像をご覧下さい。
停電にて周囲の光源が無くなった映像なので、暗視性能の参考になると思います。

 

最後に暗闇での監視や車両尾行で使用する暗視ゴーグルについてご紹介します。
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『PVS-7』と言われる米軍が使用するナイトビジョンゴーグルです。
主に対象宅周辺の人の動きや、不審者の警戒現場。暗闇の中での車両尾行に使用します。
以下が参考動画です。

画面右上に通常動画を張り付けてありますので、参考になるかと思います。

車両内からの監視や、部屋が確保出来る張込み場所では、これらの撮影機材が非常に役立ちます。

これまでに数日おきに車両を傷つけられる案件や、毎回河原で車の中で不貞をしている案件等、暗闇の中で証拠を撮影出来たケースは数知れません。

探偵社をご利用される場合には、機材等にも重点において選ばれることをおすすめします。

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